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卒塔婆にはどんな意味があるの?

「卒塔婆(そとば)」と呼ばれる、墓石の後ろに立てられる細長い木片を、皆さん一度は目にしたことがあるでしょう。故人の供養を目的に建てられる卒塔婆には、墨汁で故人の戒名や命日、経文などが書かれており、納骨時に最初の卒塔婆供養を行うのが一般的です。

お墓に供える卒塔婆(イメージ)

お墓に供える卒塔婆(イメージ)


故人一人に対して一本の卒塔婆を建てるという決まりはなく、年数が経って木が汚れてきたタイミングや、法要ごとに新しい卒塔婆と交換することが多いようです。また、なかなかお墓参りができない場合には、卒塔婆供養のみ寺院にお願いをする方法もあります。

ここでは、そんな卒塔婆に込められた思いを始め、交換時期などを見ていきましょう。

卒塔婆に込められる思いとは

墓石が先祖代々の供養を象徴しているのに対し、卒塔婆はそこに眠る故人一人ひとりを供養するために建てられます。卒塔婆の上部には、左右四対の特徴的な切り込みが入っており、これは供養塔や供養墓として古くから使われている、「五輪塔」の形を表したものです。

五輪塔には、仏教で言う全宇宙を構成する「地、水、火、風、空」の五要素をかたどった石が積み上げられており、卒塔婆にも切り込み部分に、五要素の文字が梵字で書かれています。五輪塔の分身とも言える卒塔婆を建てることにより、故人が宇宙に還り成仏できると考えられているのです。

卒塔婆置き場

卒塔婆置き場


このほかにも、卒塔婆には故人の戒名や命日、納骨日、経文、施主者の名前が書かれることがあります。内容は宗派や寺院によって若干異なりますが、故人の成仏を願う意味では変わりありません。なお、追善供養(生きている方が、亡くなった人の供養をすること)の習慣がなく、「亡くなった人は、阿弥陀様の本願によって成仏する」とする浄土真宗では、卒塔婆を建てる習慣がありません。
※地域や寺院によっては宗派関係なく塔婆を立てる場合もあります 。

卒塔婆の交換について

長い時間雨風にさらされ腐食が進んだ卒塔婆は、虫の巣になってしまったり、墓石を汚す原因となってしまったりします。そのため、汚れが染み付き、変色や傷みが酷くなってしまう前に、新しい卒塔婆と交換するようにしましょう。法要がある年を目安にして、新しい卒塔婆と交換するのもひとつのやり方です。

卒塔婆(イメージ)

卒塔婆(イメージ)

新しい卒塔婆と交換する際は、寺院や霊園事務所に相談し、古い卒塔婆を処分してもらうようにしましょう。

卒塔婆供養の費用相場

納骨時に初めての卒塔婆を建てようとする場合は、住職に卒塔婆建立の依頼をします。その際、事前に卒塔婆建立に掛かる費用を確認しておけば、実際に支払うときも慌てることがなく安心です。費用は、「御塔婆料」と表書きした奉書白封筒に入れ、納骨当日に住職へ手渡します。

卒塔婆建立のための費用は寺院によって異なりますが、一本につき3,000円~5,000円程度が相場だと言われています。卒塔婆は、故人一人に対して複数本建てても問題ないため、その際は費用を一つにまとめるようにしましょう。

新しい卒塔婆と交換する際は、お焚き上げ料が別途必要になる場合があるため、2,000円~3,000円程度包んで持参するようにしてください。

卒塔婆供養には、故人の成仏を願うだけではなく、先祖を敬い日頃の感謝を伝えるという意味も込められています。お盆やお彼岸に新しい卒塔婆が建てられていれば、ご先祖様も喜ばれることでしょう。


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カテゴリー:【祭】ご先祖様に感謝   最終更新日:2015年8月2日
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